要求したすべての要素を絶妙に融合した素晴らしい家を建ててもらいました。 要塞と見紛う基礎、鉄骨の量のすごさは、しかし、少しも無骨にならず、外壁をまとった時に骨の美しさを感じさせます。4つのベランダをすべて室内からも見渡せるようにガラスを多く使い、室内の狭さは感じさせません。ベランダのグレーチングは下の景色にも目に入ることを計算されていてユニークです。1900年の扉も見事に取り込み、全く違和感がありません。玄関後方から眺めるとカーブして張り出した袖壁のおかげで建物にふくよかさと色気が漂っています。ハークネスは紛れもなく存在していました。

杉山 博